最近よく耳にする『家族葬』とは、家族や親族のみや、また、極親しい友人や知人を中心に小規模で行うお葬式の形式の事です。
故人様と生前に深いお付き合いや近しい関係のあった方々と最後のお別れを共有することで、充実した時間を過ごすことができます。
近年では家族葬を選ぶ方が増えています。
参列人数は1～30名程度で、一般的な葬儀と同じで、お通夜・告別式を行い火葬をします。そして一般的な葬儀と同様に、ご僧侶をお呼びすることが多いです。
このような家族葬が広まった理由の一つとして、まずは地域のコミュニティーの減少や変化が挙げられます。
一昔前までは、地元で就職する人の割合が高く、産業を地域ぐるみで盛り上げていこうとする地域の縁は、非常に強固なものでした。
しかし現代になると、就職は都心へ出ていく傾向が当然の様になっています。
その分だけ地域コミュニティーもどんどん希薄になり、葬儀に大勢の参列者を呼んで行うことの意味が薄くなってきているようです。
もう一つの理由は少子高齢化です。少子化で兄弟の少ない家庭が増える事により、葬儀を行う際に、一人当たりの負担が増えてきます。
そのように、経済的な理由で盛大な葬儀を行えないという場合も多々あることだと思います。
また、故人様が長生きされる程、なかなか疎遠になっていく知人も多くなります。そういった事で、疎遠になった方まで、お葬式に参列してもらう必要があるのか？と言った疑問も出てくるのです。
このような様々な背景を踏まえて、家族葬は現代のニーズに沿った葬儀形式もと言えます。
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